入社して2~3週間たつ頃、まだ仕事も良くわかってない時期にやってくるのが、集金の時期だ。
大体、毎月25日前後から集金が始まる。どこの新聞屋でも同じだろう。
店から証券とつり銭を渡され、行って来いと言われる。
集金方法なんか、詳しく教えてくれる先輩なんかいない。
何故なら、その先輩も集金しなければならないからだ。
新聞業界で試用期間などないのも、こういうことがあるからだろう。
私の場合、先輩についていき、1件だけ先輩の集金を見て、あとは自分の区域を回ってくれと言われた。
集金業務は約10日間だが、5日間で90%を超えることがノルマである。トークも接客も最初は関係ない。とにかく数多く回り、1件でも多く回収すること。これがミッションだった。
入ったばかりの私は、集金の時に挨拶を兼ねて名刺を配り、挨拶した。
そんなことをしていたのでは、5日で90%なんて終わる訳がない。
しかし、まず既存のお客様に好印象を与えなければ、その先の営業なんて出来ないだろうと思っていた。
意外と苦労したのが、つり銭の計算。
私の販売店は、A紙だけではなく、N紙や、その他にもいろいろな新聞を扱っていたので、併読のお客様や、3紙・4紙と読んでくれているお客様もいた。
だから予め、つり銭を計算してからインターホンを押すのだが、いろいろ言われてからだと忘れてしまい、お客様の前で計算機をだすので、おもいっきりど素人の新人ですと言っているようなものだった。
最初の月、お客様はやはり、みんな素っ気ない感じだった。
中には「また担当が変わったの?」「また辞めたの?」「お宅は本当にコロコロ人が変わるわね~」「最近、配達遅くなったから、また人が変わったと思ったわよ」とクレームを言われることが多々あった。
ただ、インターホンを押すだけでドアが開くので、こんなに楽な営業につながるツールは無い。
お客様と話す機会も多いので、意外と楽しかったりした記憶もある。
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